稲毛っ子ローディのブログ

風と・・光と・・大地と・・ 我がロードバイクとの戯れの日々。

イタリア自転車ツァー&モア 6日目

今日はフィレンツェからヴェネチアに列車で移動する日。
自転車旅人からバックパッカーに変身して3日目になる。

昨日に続きテラスで朝食を。
フランス人らしき品のいい老婦人の二人連れが仲良く食事中。
お互い入れ替わりパチパチ写真を撮っている。
当方2人の写真を撮ろうかとジェスチャー付きで声を掛けると、
「プリーズ!」
手にした高級一眼レフはNikon製だった^_^
このような親切は欧米ではごく当たり前だし自然に出来る雰囲気がある。
日本ではともするとありがた迷惑な顔をされることもあるのだが…。
ご婦人たちが去ったあと、自分もテラスでパチパチ写真を撮り始める。
この朝食でココともお別れだし。
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それにしても素晴らしい眺め^_^
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チェックアウトを済ませ
「アリヴェデルチ!(さよなら)」と声を掛けホテルの外へ。
さあ出発。今日も良い天気。
移動日なので大きい山用ザックを担いではいるが、せっかくだからとちょっとお散歩を。
ヴェッキオ橋の上。
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まだオープンしてないがここは宝石店が軒を連ねる。
しかしどこを見ても絵になる街だ。
しかもこんな所でカヌー!
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さて駅に向かうのだが、せっかくだからとちょっと下町チックな通りを歩く。
あっアズーリ!
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カッコ良いなあ。
もうすぐワールドカップが始まる。
イタリア代表は5度目の優勝が出来るだろうか…。
更に歩くと陸軍の記念館らしき建物。
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中を覗くと、国連軍に参加して救護活動をした時の写真や装備が展示されている。
こういう風に街の人びとに活動をアピールするのも大事なのだろう。

それにしても下町歩きは楽しい。
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ところで・・・
いくら歩いても駅に着かない。
なんせ山用ザックを担いでいるので、だんだん重みが肩に食い込んでいる。
それにイタリアの街ではタクシーは流して走っていない。

ナビも反応しない。

進退極まったところで、とあるバス停に大きな地図を見つける。
ちょうど目の前のクリーニング屋さんから小太りのオバちゃんが出てきた。
思わず、
「スクージ、ドベ・シアーモ⁇(すいません、ここはどこですか?)」
と質問。
するとオバちゃん、
こちらに同情した表情で大きな看板地図のところまで来て、
「ユー・アー・ヒア!」と指差す。
あらら…
その場所は駅から4〜5km離れた場所!
さらにオバちゃん、駅まで歩いてはいけない、ココから⚫︎番バスで行きなさい…
などと一生懸命英語で教えてくれた。
当方「グラツィエ・ミーレ(どうもありがとうございます)」とお礼。

果たして・・・
日本で道迷いした外人にクリーニング屋のオバちゃんが「ユー・アー・ヒア」と教えてくれるだろうか⁇
「オモテナシ」の心はまだまだ道半ばだな…と考えさせられてしまった。
さて、とりあえず自分のいる場所がわかっただけでも大助かり。
どうしようかな…と歩き出したところ突然ナビが反応。
駅に歩く方向を示している。
ああこれで駅に辿り着ける^_^
とたんに元気になり、荷物の重さも忘れヒタヒタと歩きフィレンツェ・サンタ・ノベーラ駅に到着。
この駅も「終着駅ホーム型」。
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すぐに自動販売機で12時30分発のヴェネツィア行きの指定席を購入。
43ユーロなり。
ローマと違い今度はすんなり買えた。
日本の鉄道と異なり乗りたい列車がどのホームに入ってくるか直前までわからない。 
日本の新幹線だと「新幹線乗り場」が定まっているが、当地ではホームの端から端までどこに来るかわからないのがわからないところが面白い。
イタリア人は時間にルーズとの先入観があったが実際の列車の発着ではそんな事はなかった^_^
ということで、電光表示板の近くに陣取って表示されるのを待つ。
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ふと見ると、近くの自動販売機で体格の良い女性警察官らしき人がサンダルを履いた高校生くらいの少女を詰問している。
どうやらローマ駅にもいっぱいいた「販売機たかり屋」を「補導」している感じ。

野放しにしているローマとは大違い!
同じ観光地でもフィレンツェは観光客のイメージダウンに気を使っているのかな〜。
さて12時半発のヴェネツィア行き特急がはいってきた。
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指定の席を見つけスクージと隣の女性に声を掛け座り込んだ。
ヴェネツィアまでは1時間半ちょっと。
やれやれと外の景色を眺めていると、隣の女性、電話の相手は久しぶりに連絡がとれた友人なのかケータイでペラペラとおしゃべり。
日本では乗り物内のケータイ通話は自粛されているのでちょっとビックリ。
日本だと「何だこの人は」みたいな感じになるのだが、何せ歌声のようなイタリア語。
まるでオペラのセリフ語りの感じで女性のケータイ会話が心地良いBGMになっているから不思議(笑)
言葉というものは面白いものだ(^^;;

さて、いよいよヴェネツィアに近づいてきた。
島の中心部と陸地をつなぐ橋を渡っていく。
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そしてヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に到着。
ホームからでた途端、運河とヴェネツィアの街と青い空が全開!
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いいなァ。
気がつくとお腹がぐーぐーいっている。
そうか、ホテルの朝食以降何もお腹に入れていない。
何かお腹に入れよう。
駅の脇のおみやげ屋さんやカフェテリアが並ぶ路地を歩いてみる。
すると5、60m行くとテラス付きトラットリアで「カプリチョーザ」のメニュー看板が目に。
カプリチョーザは「気まぐれ」の意味。いろいろな具がのっている。
1度本場のイタリアで味わってみたかった。
大学時代、京都の下宿の近くで「カプリーチョス」という名の洒落たイタリア風レストランがあったことを思い出す。
まずはビール。
「グランデ(大ジョッキ)!」と注文すると1lはたっぷり入ったピッチャーのような巨大なジョッキが出てくる(^^;;
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しかしこのヴェネツィアの街並みを肴にジョッキを手にするとアッという間に500mlほど飲み干しているから不思議♪
そしてお待ちかねのピッツア・カプリチョーザ。これも巨大。
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しかし食べ始めると風味のいいガーリックや香ばしいバジル、
コリコリのマッシュルーム、
何よりほんのり甘みのあるオリーブなどが美味でこれもアッという間に平らげる。
とにかくイタリアの食事はどこに行ってもハズレがない^_^
さてレストランから駅に戻り水上バスターミナルへ。
ワンタイムチケットは7ユーロ。
愛想のいいチケットカウンターの女性が、乗り込む前にスタンド型のチケットリーダー機に切符をかざして下さいと。
明日は1日ヴェネツィア散歩なので1日券を買おう。
ヴェネツィアという街は自転車も含め一切のクルマは乗り入れ禁止だ。
リヤカーだけはOKらしいが(笑)。
この水上バスが人びとの足代わり。
地元の人びとは一回100〜300ユーロもするゴンドラなんか乗らない。
増してやこの日差しの強い時期、屋根のないゴンドラに乗ると暑くて眩しくて大変^_^結構虫も寄ってくるらしい。まあ高価で乗れないひがみもあるけど(^^;;

だが水上バスでもけっこう楽しい。
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フツーの街なら駅からホテルにバスで移動になるんだろうけど、移動自体が遊覧船状態^_^。
大型クルーズ船も停泊している。
デカっ。
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ヴェネツィアの宿泊場所はユースホステル。
「ユースホステル」とは世界80か国で4,000以上展開されている安く安心して過ごせる宿泊施設。
いろいろ検討したが、何せ世界的な観光地で海上にあるような街。
ホテルの値段がめっぽう高い(^^;;
そこでたまたまホームページでみたユースホステル(オステッロ・ヴェネツィア)はサンマルコ大聖堂を対岸から眺められるという好立地!
何せ1泊45ユーロというコスパだし。迷わず決定し宿泊登録した。
水上バスは2番路線。
バスの停留所はこんな風に海上に浮かんでいる。
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岸辺の停留所に立ち寄りながらちサンマルコ広場のバスターミナルに向かっていく。
さて到着。
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正面にはサンマルコ大聖堂。
ホームページで見た通り素晴らしいビューだ。
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ユースホステルは倉庫を改造してオープンしたらしいが中は割とモダンな内装で古めかしさを感じられない。
ただし、フロントのお兄さんはまるでマフィアの少年組員のようなイカツイ風貌で英語にも癖があり、wifiの初期設定の仕方の説明がなかなか分からず閉口したが(^^;;
先ほどの爆弾ピッツアのおかげで夕食も省略かな。
やれやれとシャワーのあと相部屋のベッドでiPodで日本のニュースを眺める。
すると、
先ほどのイカツイお兄さんが部屋に入ってきて当方のベッドの前で
「部屋を間違えていないか??」
あっ、確かに!
「1」と「7」を勘違い。
ソーリーソーリーと部屋を移動する(^^);;
とんだことだ。
移動した部屋は枕元にAC電源もあり、もともと多少部屋のグレードが高いようだ。
それにしても・・・。
男女相部屋である。
若いオネエさんが枕元をすいすい通る。
はじめはドギマギするがローマから持参した白ワインをくいっと飲むとあっという間にzzz・・・。
明日のヴェネツィア街巡りを想い夢うつつ(^^)・・・

イタリア自転車ツァー&モア 5日目


イタリアに来て今日で4日目。
自転車を離れてからは今日で2日目になる。

朝起きてツィッターをチェックすると
昨日の生ハムとサラミの料理写真に多くの反応が寄せられている^_^
基本自分の場合、
SNSで繋がっている方の多くはロードバイク好きの方だ。
特にツィッターではHさん、Aさん、Kさんなどとはこの旅行を通じて多くの感想が寄せられとても楽しかったです☆

いいホテルの目覚めはやはり心地いい^_^

ここはやはりアルノ川を望むテラスで朝食でしょう!
と、テラスへ席を確保。
ワオッ。
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 まるでカレンダー写真。
たぶん朝のコーヒーを飲む背景では
世界最高水準のビューなのでは⁈
と感心。
ふと気が付くと、
パンやハム類はテラスにはない。
どうやら、階下のレストランからバイキングプレートでチョイスして持ってくるようだ。
階下から持ってきた朝食を広げる。
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景色はよく気分はサイコーなのだが…
日なたは暑い‼︎
後からテラスにやってきた米国人らしき夫婦、やはりパンやハムがないのでちょっと戸惑い。
当方食べ物は階下からブリングアップするんだとジェスチュアで教えてあげるといたく感謝された。
気分がいいのでコーヒーを4杯ほど飲む。

さて今日は1日フィレンツェの散歩人になる日。
有名なヴフィッツィ美術館やアカデミア美術館にはこのホテルが事前に入場予約をしてくれてある。
こういうところも四つ星ホテルならではで気が利いているのだ。
まずヴフィッツィ美術館から。
10時予約済みなのだが日曜日なので早目に行ったほうがいいかと
フロントの支配人らしき男性に尋ねてみると、彼、5分前に行けば大丈夫とのこと。
そーなんだ。ひと安心。
グラツィエとお礼をいい身軽な格好で外へ。

ホテルをでた裏側の小径はまるで中世に迷い込んだよう☆
更に歩を進め、ふと空を見上げると…
なんと!
こっちにも!
何かとても楽しい気分になってくる。

ちょっと歩くとヴフィッツィ美術館前広場へ。
あっ、イタリアではよく見られる光景☆
けど、せっかくならもう少し美人に描いてあげればいいのに(笑)。

すぐ先の美術館入り口へ。
セキュリティチェックが厳しい。
バイリンガルガイドを申し込んだらなんと担保にパスポートを取り上げられてしまった‼︎
きっと持ってかえってしまう人が多いのだろう。
まずは最初の本館への階段を上がっていく。荘厳。
本館の回廊はまさにメディチ家の殿堂。
順路に沿ってバイリンガルガイドを聴きながら絵画をみて行く。

このガイドの内容は素晴らしい。
一つ一つの絵の背景やとりまく時代環境も丁寧に解説しながら語っていく。
さすが世界中からファンが訪れるだけはあるな〜。
このようなところは日本の美術館もマネして欲しいもの。
ただ声(女性)がもう少し若々しくてもよかったが(^^;;

順路に沿って歩を進めていく。
決して巨大な美術館ではないのだが、
各小部屋に効果的に絵画が配置されているのであたかも展示品のボリュームがあるように感じられる。
コース初めはルネサンス以前の中世期のもの。
決して明るい色彩ではないのだが何となくキリスト教世界の重みを感じる。
そういえば思い出した。
ローマ市内の自転車ツァーで一緒だった陽気な米国人サム。
教会でキリスト像が目の前に現れるとすぐ十字架をきっていた姿を思い出す。
我々日本人には計り得ない精神世界があるのだ。
そして…
有名なボッティチェリ。
「ヴィーナスの誕生」!
白と青が基調。
イタリア国旗は緑・白・赤だが、また「イタリアンブルー」という色調もある。
真っ青な地中海、その昔ローマ帝国が「我らの海」と呼んだ海の色を想起させる。
そういえばイタリア代表のユニフォームは「アズーリ(青)」、鮮明な青だ…。
「ヴィーナスの誕生」を前にいつの間にかそんな思いを巡らしている。
この美術館ではヴィーナスがあちこちに登場する。
遠く立ち姿も。
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眠りまどろむ姿も。
ベッドでくつろぐ。
これはティツィアーノの作だが良く似て目をつぶったヴィーナスがドイツ・ドレスデン美術館にもあるそうだ。
こんな感じで館内を一巡りして、二階テラスにでた。
目の前に市庁舎。
暑くてとても休憩どころではなく、
お土産ショップを歩く。
すると、妙なタイトルの本が^_^
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同じ内容が世界各国語に翻訳されている。
どうも「ミケランジェロとともに主に仕えるお仕事をしたよ」
くらいのニュアンスらしい。
この際細かなことを気にせずいろいろな言葉で出版することが大事なんだろう(^^)
みやげ店でシオリを購入。
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これは今でも気に入って使っている。

さて、美術館を出ていったん帰路につくが、ホテルのすぐ下のジェラート屋さんが気になる。
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一番安い1ユーロのものを購入したのだが、それでもこんなに大盛り!!
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しかし美味しいな~。
ちなみにお店の売り子のちょっとジェニファー・ロペス似の女の子、
アイスのカップサイズを指定してすぐお金を払おうとしたら、
「まだいいのよ」とハハッと笑う。
そのイキイキとした笑顔に…
ああこれがイタリア美人!
とトキメイて見とれてしまいさらに笑われた(^^)

アルノ川を見ながらこのジェラートを舐めているとそこそこお腹一杯に。
ホテルはこのジェラート屋さんの階上。
部屋に転がり込むと涼しい〜別世界!
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別にエアコンが効いているわけでもないのに…。不思議。
時間は1時半。
暑い外に出る気がせずベッドで足を伸ばしてお昼寝^_^
散歩人ではなく昼寝人になってしまった(^^;;

ちょっと惰眠のあと、午後4時予約のアカデミア美術館に向け再度外出。
中心街に向け歩いていると、あれ?
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別に店内には日本人店員がいる風でもない。
やはり日本人観光客が多いところに目をつけたのだろう☆
それにしてもこの「おむすび」、どこで作っているのかな⁇

さて・・・
アカデミア美術館にはすぐ着くだろうと高を括っていたが、
結構距離があり、最後は小走りで到着。

ここにはミケランジェロの有名なダビデ像がある☆
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裏返しのお姿(笑)
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この裏返しの写真は観光ガイドにはあまりない筈(^^;;
この美術館はダビデ像を除くとあまり見るべきものもなく小一時間位で帰路につく。
帰りみち、ヴフィッツィ美術館近くの
昨日はお休みだった家庭料理のトラットーリア「アルフレード」に。
店内は昔からある下町トラットーリアの雰囲気。
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ここで生ハムとメロンのコラボを賞味。なかなか美味♪
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ただしさすがにビールとは合わずすぐワインを注文したが(^^;;

ほろ酔い加減で店を出て、以前から『イタリア好き』で紹介されていたベッキオ橋近くのワインバーに行ったのだが、日曜はお休み‼︎残念(>_<)
とたんに欲求不満状態に(^^);;
で、ホテル帰着後ルームサービスでビールを注文。
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初めてルームサービスを使った。
学生時代アルバイトでサービスをする方の経験はあったが(^^);;
ちなみにフロントに電話し、
イタリアビール「Nastro Azzuro(青いリボン)」を注文したら
電話の向こうの女性(娘さんのお母さん?)から「イッツ パーフェクト!!」
とおだてられた(^^)

ベッドでiPodから流れるJazzを訊きながら
冷えたビールをゴクゴクっと喉に流し込んだとたん
心地よい睡魔がおそってきた。。。

さあ明日はいよいよヴェネツィアだ・・。



イタリア自転車ツァー&モア 4日目

ローマは今日も快晴。 

今日からは自転車を使わない旅となる。
カッコつけていえばバックパッカーという感じかな?

目覚めると
昨日のロードバイクツァーの筋肉痛のほか、何となく腰痛もある。
何故だろう?昨日ふだんはあり得ないような気力でヒルクライムした後遺症だろうか⁇
まあいずれ治るだろ☆
(ところがこの腰痛、帰国しても治らずスポーツ接骨院の治療を受けるハメに)

さて今日はフィレンツェへの移動日。
このホテルには4日後の帰国直前にまた戻ってくる予定となっているので、サイクリング道具を預かってもらいチェックアウト。
フロントの女性、気持ち良く預かってくれ一安心。実はこのやり方はドイツ自転車旅行でも使った♪

ホテルを出て駅へ向かう。
ふとみるとホテル傍にはこんな危ない店があった!
駅から5分の大通りなのに(^^);;
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さて駅地下スーパーでミニ白ワイン(例のフラスカーティ)を買い、特急乗り場へ。
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フィレンツェを通る列車は15分に1本位のある感じ。既にインターネットでも検索していた通りで分かりやすい。
しかし、切符の窓口は50mほどの長蛇の列!欧州では窓口でじっくり相談しながら切符を買う人が多い。国境を越えて旅する人が多いこともあるのだろう。
なので、自動販売機で買うことにする。
空いている機械の前で表示板を眺めたとたん、「Chao!」とか「May I help you?」とか怪しげな輩がどんどん話し掛けてくる。
中には、行き先を聞きながらどんどんボタンを押そうとするオバちゃんも。
昨年のドイツ旅行のフランクフルト中央駅でもそうだったが、欧州の駅では「切符売り場のタカリ屋」が大賑わい。とにかく相手にしてはだめ。日本人は「人が良くてすぐ小銭をくれる」定評があるとか。
ハエのように寄ってくるタカリ屋をよけながらやっとフィレンツェまでの切符を無事キャッシュ購入。
実は現金で買える販売機は右上にコインの絵柄がある機械だとタカリ屋のオバちゃんが教えてくれたのだが(笑)

さて乗り場には特急「FRECCIAROSSA」が入ってきた。
DSCN0480 
指定座席に乗り込むと車内は結構混み合っている。
当地の特急二等車は四人掛け。
眼の前には熱心に読書する若い女性、あとの席には今風の若いお兄さん風の二人連れが座る。
ほどなく
「Sante?(失礼)」と車掌の検札。
無事チェックを受け安心していると、隣りの今風のお兄ちゃん、なんと車掌にスマホの画面を見せて検札終了!いやー合理的だな〜と感心する。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノベーラ駅までは1時間半ちょっと。
ブドウ畑やムギ畑が多いイタリアの田園風景を眺めていると、近くの通路上のモニター画面で「もうすぐフィレンツェ」の表示。
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このあたりは昨年乗ったドイツの特急よりも親切。
さてフィレンツェ着。
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しかし暑い!
イタリア風の内陸性気候って感じかな?
ただし日本と違い日陰だととたんに涼しくなるのがいい。
駅前からアルノ川の方向に大通りを歩いていくと早速ドゥオーモ(大聖堂)が姿を表す。
デカっ。
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ふと眼の前を見ると、
100m位観光客が長蛇の列!(^^;;
とても並ぶ気にはならず、先へと進む。
広場にはメリーゴーランドがあったり、
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馬車がいたり、
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街自体がちょっとしたアトラクション状態^_^
ほどなく有名なベッキオ橋に。
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フィレンツェの中心を流れるアルノ川。
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そして今日明日泊まるホテルがこの畔に。
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ホテル「アーミテージ」。
会社の先輩の勧めもあり、アルノ川畔、ベッキオ橋を眼の前に望むロケーションを求め
この三ツ星ホテルに予約した。
一泊148ユーロ。奮発した。
こんな高いホテル庶民の自分は初めてかも(^^;;
階段を上がって二階フロントに行くと、
品のいい年配の女性とちょっとキュートな若い女性が
「ハロー!」
後でわかったがここは家族経営で母と娘だったようだ。
なんと娘さんは大学で日本語の勉強中!
「ニホンゴ、スコシワカリマス」
ああ、久し振りに聞いた日本語の響き(笑)
思わず、「パルラ ジャポネーゼ ベーネ!(日本語お上手ですネ)」と。
彼女とお母様(?)、ニコニコっ。
部屋を教えてもらい入ると
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ワオッ、メディチ家の部屋だ(笑)。
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日本人2人でも余りそうなベッドを1人で占拠(^^;;
壁紙やベッドカバーの端々にイタリア・トスカーナ地方の気品を感じる☆
ホテルの選択は正解だったようだ。
ここで無性に"着いたぜビール"が飲みたくなる。ちょっとビョーキかな(^^;;
フロントに行くと先ほどの日本語勉強中の娘さんがすぐ冷えたビールを用意してくれて、
「テラスでビアオーケーデス」。
早速階上でひと息。
気分よし^_^
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さて冷えたビールを飲み干したあと早速、当地下町のトラットーリア(家庭料理中心のレストラン)へ向かうことにする。
目的地は中心街からちょっと北西に7〜8分歩いた所の「マリオーネ」。
事前に美味しい家庭料理をキーワードで調べておいたもの。
ドアを開けウェイトレスに、
「ボンジョルノ、ソノダソーロ(今日は。1人なのですが)」と声を掛けると
ニコッとスマイル、窓の近くの席へどうぞと。
「いらっしゃいませ」で始まる日本と違い、ここイタリアではまず客から声を掛けるのがマナーとか。逆なのだ。
店内はイタリアのトラットーリアの雰囲気ムンムン^_^
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お隣りでは、アメリカ人と思しき年配女性の二人連れがステーキを頬張っている。
何もフィレンツェまで来てアメリカ風ステーキを食べなくても…と思うが(^^;;
渡されたメニューの英語表示を5分ほどにらめっこして選んだのがコレ。
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大正解!
トスカーナ名産のサラミと生ハムのほのかに甘い風味が口元に広がり…
ワインと一緒に賞味。
幸せで胸が一杯に(笑)。
値段も確か10ユーロちょっとだったかと思う。
そしてここでもアラビアータを(^^)
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あ~~~美味い!!
こんな店が会社の近くにあったらな〜と夢のないことを考えながら(笑)ホテルへと帰路に。
さあ明日はフィレンツェ散歩人になるぞ(^^;;

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